この度、第109回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会会長を拝命いたしました。伝統ある本会を担当させていただくことを、教室員ー同、大変光栄に感じております。
コロナ渦のなか、会員の先生方におかれましては大変な日々をお過ごしのことと拝察します。昨今の例に倣い、本会もハイブリッド開催の準備を進めて参りました。移動の手間なく、働きながら、あるいは生活の中で会場から会場へ自由に行き来し、多くのご発表に接することができるウェブ形式は、自身大変魅力的に感じているところです。一方で、JDDW 2022 FUKUOKAの翌週というやや変則的な日程ではございますが、11月の京都は気候も良く、十分な感染対策を施したうえで、現地で多くの先生方とお目にかかれることも願っております。
本会では、シンポジウムとして「H.pylori 陰性時代の上部消化管腫瘍の現状」および「胆道ドレナージの現状と課題」、パネルディスカッションとして「ハイリスク症例に対する内視鏡診療の現状と課題」および「炎症性腸疾患診療における内視鏡の役割」、そしてワークショップとして「膵炎診療における内視鏡の役割」および「大腸内視鏡検査のQualityを考える」と、計6つの主題セッションを企画しました。また近畿支部例会で初めて「近畿支部女性内視鏡医キャリアサポート特別企画」が試みられるほか、これまで通り、一般演題、若手医師へ向けたYoung Endoscopist Session、Fresh Endoscopist Sessionを設け、選ばれた専攻医および研修医の先生方には奨励賞も予定されています。さらに、7つのランチョンセミナー、4つのコーヒーブレイクセミナー、1つのアフタヌーンセミナーを企画し、エキスパートの先生方によるご講演をいただきます。ぜひご参加のうえ、各領域の最先端の知見や、ご施設の取り組みについてご議論いただければ幸いです。
最後になりましたが、合計180演題と多くのご演題をいただきましたことに、心より感謝を申し上げます。また、近畿支部事務局の方々、共催企業の方々、本会をご支援くださる全ての皆様に、深く御礼を申し上げます。11月5日にウェブと現地でお目に掛かれることを心待ちにしております。
第109回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会
会長 妹尾 浩
(京都大学大学院医学研究科・消化器内科学講座)